親子や夫婦、兄弟に限らず縁の深さは人間だけと限りません。一緒に暮らすワンちゃんや猫ちゃんも前世において深い関係を結んだからこそこの世で飼ったり飼われたりという関係として出会ったのです。人であってもペットであっても姿と形が違うだけです。大切な存在であればあるほど、病になれば看病をし、亡くなれば心を込めて供養をしたいと思うのは、何も人だけに限ることではなく自然な感情ではないでしょうか。
幸いにも阿弥陀さまが救いの対象としているのは人間だけではありません。念佛に縁のある「一切衆生」が救う対象であると本願に誓われています。「一切衆生」とは全ての世界の生きとし生けるもののことです。南無阿弥陀佛と称えたもの、称えて供養をされたものであれば、地獄に堕ちたものや幽霊、虫・魚・鳥といった人間以外の動物から天国の神々にいたるまで、必ず極楽浄土に救うと本願に誓われているのが阿弥陀さまなのです。
人間以外の生き物は自分で佛の教えを聞いて実践することができません。縁のある人に南無阿弥陀佛と称えてもらわないかぎり極楽に往生することができないのです。そのため飼い主の方は南無阿弥陀佛と念佛供養をして下さい。そうすれば必ず極楽浄土に救われ、素晴らしい菩薩の姿になって待っていてくれます。いつか極楽で再開した時は間違いなく感謝されることでしょう。人も動物も全ての生き物は阿弥陀さまの本願にすがらないと救われないのは同じことです。ご縁の深い方々のために南無阿弥陀佛とご供養されますようお勧めいたします。合掌 法善寺 住職
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